詩人:ℒisa | [投票][編集] |
君は何度も戻りたいと言ったけど
私はずっと此処に居た
腐らせない様に
冷凍しておいたから
解凍したら
今度は忘れないでね
晴れるといいね
てるてる坊主
吊るしておくよ
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今さら何も着飾らなくて良い
裸のままで充分幸せだ
押し付けがましい
見せびらかす様な
優しさなんてとっくに要らない
優しいのは知ってる
見破った嘘
些細なすれ違い
価値観のズレ
喧嘩は辞めよう
結末の前に許し合うのだから
同じものを信じよう
安っぽく愛だけは配らない
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また君が居ないと
眠れなくなってしまった
この弱さが嫌だった
それを認める弱さが嫌だった
案じて認める事も出来なかった
だから私は…
ずっと愛していた
その甘さが嫌だった
君が戻るまで君を忘れよう
君が戻ったら
同じ様に愛せる様に
だから今まで…
さぁ後少し
もぅ少し
早く早く戻って来て
そろそろ眠りたい
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良く黙っていられたね
良く堪えられるね
なんて事を言うもんだから
笑ってやったんですよ
「あまいよ」甘過ぎるよってね
乗り越えて来たもん
背負って来たもん
味わって来た世界の違いを
見せ付けられましてね
弱音一つはけない私を
可愛いとは思わなかっただろうね
あの人の方が
ガタガタ震えるもんだから
いっその事
冷静に冷めきってしまって
一瞬でも
こんな弱々しい人間の肩に
寄り掛かれるんじゃないかと
甘ったれた事を考えた自分が
なんだか哀れにも思えてね
幸福をたくさん受け入れられるという代償に
少しの不幸で耐え切れなくなってしまう人間になるか
たくさんの不幸にも
ちょっとやそっとじゃ動じる事無く
その代償にほんの少しの幸福しか舞い降りない様な運命を生きるか
どちらかを選ぶなら私は後者が良いなぁ
ほんの少しの幸福でも
満たされるなら間違いなく幸福だもの
えぇ 同じ様に思っただろうね
私があの人が震える姿を見て
哀れだと思った様に
涙一つ流さない私を見て
あの人は哀れだと思っただろうね
きっとこんな狂った世界を
都市伝説かなんかでしか有り得ないとあぐらかいてたんだろ
私だってあんな温い世界
月9のワンシーンくらいでしか有り得ないと思ってたもんだから
笑っちゃうよね
見えたものは一緒なのに
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いつも君の名を呼んでいた
いつも君の助けを求めていた
私はどこまで貪欲になれるのでしょう
どのように気丈に振る舞えるのでしょう
照れ臭さに人の心
傷つける人
強さとは如何なるものでしょう
負けない事とは
人を負かす事でしょうか
勝ち続ける事とは
誰かの不幸を笑う事でしょうか
許す事が屈辱なら
浄化する感情を馬鹿馬鹿しいと叩き付けるまで
決して救われないのでしょうか
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手に入れた幸せを
今度は守っていく事が出来るのかな
いつかまた裏切ったり
裏切られたりして
壊してしまうのかな
失ってしまうのかな
いつかスクリーンの向こうで観た様に
心から人を想えるなら
愛せるなら
信じれるなら
傷つけ合って解り合っても
癒えたらまた傷つけ合う様な
人間だもの
そんな風に思いたくない
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近付くほどに
見失ってしまうのが
人と人との関係だから
「綺麗…」
摘み取り押し花にしたあの花の行方の様に
手に入れたはずなのに
気付きもしないうちに
失って
いつか思い出は優しくて
はっとして愚かに
酷似したもので埋めようと探す
優しさは戻らない
無くしたのは
「綺麗…」そう呟いたその心
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大人は間違ってなどいなかった
私たちはただ
幼過ぎた
知るべき事を知らず
恥ずべきでない事を恥じてた
あの頃
軽蔑していた大人と
すっかり肩を
並べたりしていた
大人たちは間違ってなどいなかった
私はただただ子供だった
冷めた現実ばかり語る
大人たちは
夢を見ない
理想の無い
悲しい生き物だと思ってた
幼かった私たちは
間違っていたわけじゃない
ただ何も
知らなかっただけ
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雨の臭いが
夜明けの切なさに
拍車をかける
生易しい初夏の温かさが
哀しみに酔う事も
許しはしなかった
そんな日は贅沢に
夜が更けるまで
繰り返し何度も
同じ曲を流し
繰り返し何度も
同じ痛みに耐えた
ポケットに
財布を放り込んで
汚れたサンダル
足に引っ掛けて
外に出ると紫陽花の香がした
ランドセル背負ったまま
蝸牛見つけて遊んだ
そんな下らない記憶が横切ってまた鍵を閉めた