詩人:ℒisa | [投票][編集] |
お腹に耳を
あてる事も出来ないし
ましてや
そっと覗いて見る訳にもいかない
こんなに狭いところに居て苦しくないかな
ちゃんと大きくなっているのかな
手も足もちゃんと動かせているかな
お腹は空いていないかな
あなたの為とは言え
思えば今まで自分の体を
こんなに大切にした事はなかった
なんて馬鹿な事をしただろう
お腹にいるあなたを
こんなに愛おしく
こんなに大切に思うことが母性なら
私を産んでくれたママもきっと
私を大切に扱ってくれていただろうに
知っていたらきっと
もっと自分を大切に出来た
親の心、子知らず
きっと今頃
親指でもしゃぶって
すやすや寝ているかもな
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死にたいなんて
言うべきじゃなかった
根っから間違えていた
消したかったんだよ
記憶を
思い出す記憶は
何もかも嫌いだった
そんな思い出しかない
自分も嫌いだった
思い出すたびに
とにかく痛かった
苦しかった
悲しかった
怖かった
辛かった
逃げ出したかったのに
それは自分の中にあって
逃げ出せなかった
死ぬしかないと思った
間違えていた
根っから間違えていた
ずいぶん長いこと
それに気付けずに居た
反省
しなきゃなぁ
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懐かしいドラマの主題歌
子供を卒業したと
思ってた子供の頃
シーマンていう
ペットを飼ってた
流れてたのはautomatic
使わなくなったポケベルに新しいPHS
足元にはルーズソックス
そんな時代
夏の香に溶けた
ウルトラマリン
キスの味は甘くもすっぱくもなかった
そんな話で一晩中盛り上がってた
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心無い優しさを
何度も受け入れてあげます
味の無い言葉を
味見しながら受け流します
そんな私は
弱い人間でしょうか
強い人間でしょうか
それとも優しい人でしょうか
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長い長い間
夢を見ているみたい
私に人生などあるのだろうか
今までも
これからも
今も
心と体が一緒になる事があるんだろうか
いつか‥
いつかは‥
いつまで経ってもその
いつかなんて
来ないのかもしれない
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満たされたら
見えなくなってしまうのカナ
手に入れてしまえば
ほろほろと
崩れて逝く
想いにも寿命が来るのカナ
満たされずに流した青春の涙は
今も切なく胸を焦がす
満たされて逝く事の悲しみ
矛盾した寂しさを笑うように
いつか還るのはその場所なのカナ
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母さんに一度でも
ぎゅっと優しく
抱きしめられた記憶が
私にもあれば
もしかしたらもっと
変わっていたのかななんて
思ってしまうの
この子がもし
思春期に入って
あの頃の私みたいに
棘を身に纏って私を避けても
私はこの子を抱きしめようと思うの
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愛する人に
私を同じ痛みを
知って欲しくない
愛する君が
同じように苦しまないように
愛する君が
私よりずっと
幸せになれるように
あの時捨て切れてしまえなかった
残りの人生のすべてをかけて
君を守れるように
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上辺だけしか見せてくれない世界は
とてもキレイだよ
優しくて楽しい
外へ出てはダメだよ
みんなおっかない顔して防御してる
本当のあなたがどんな人でもかまわない
本当はそんなに優しい人じゃない
本当はそんなに立派じゃないし
本当はそんなに強くもない
そんなの知ってる
奥まで入る必要ないの
もう散々
見て来たから知ってるの
みんな知ってる
言わなくても聞かなくても分かってる
それ
ルールだもん
外へ出たらダメだよ
優しくすら出来なくなるもの
本当のあなたはこんなに素敵だよ
ここがリアルだよ