陰の中で暮していれば
闇を恐れずに済むけれど
反面砂埃程の光さえ恋しく
失うのが怖い
結局土に埋めてしまう
眩しさに耐えかねて
拘らないと言っていたシャンプーの香りは
私色に染まった
微かに残る柔軟剤の香りが憎かった
他の女の手の香りだ
あなたはちょうど掌に乗るくらい小さな光だった
陰の中で咲く小さな光だった
私も光ってた
赤く点滅するサイレンの様に
あなたはそれを見つけた
ちょうど掌で遊べるくらいの小さな光だった
初めはね
さぁ
傷が見えない様に
「明りを消して」
2009/05/06 (Wed)