その子は言った『大丈夫』だと何処にも居場所が無かった誰も手を差し延べる者はなかったその子は言った『大丈夫』だと今にも溢れ出そうとする涙を必死に堪えた顔には微笑みさえ浮かべて『大丈夫』だと言っていたそしてその子はその後本当の微笑みを知らないまま逝ってしまった誰もその子の本当の言葉を聞こうとしなかったから『大丈夫』の後ろの本当の言葉を
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