詩人:ℒisa | [投票][得票][編集] |
蝋燭にとぼされ
頼りない青と
情無い赤色ライトに照らされた部屋
暗闇が好きだ
安いワイン片手に
9つのスピーカーから昔と同じ曲を流して
全く同じフレーズに共感してる
女々しいのは嫌いだ
凛々しく生きたい
無理ならせめて
周囲の目にそう映れば良い
女に生まれた以上
女心からは逃げられず
サイパン土産の
願いを叶えてくれる人形とやらに
グラスを傾け乾杯後
願いを囁く
もう何も
叶わない気がして
グラスにもう一杯
赤ワインを注いだの
空っぽになった瓶は
まるで私の様だ
逆にしたって
覗いてみたって
仄かにアルコールの香り漂わせるだけ