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蜜柑缶の部屋  〜 新着順表示 〜


[3] 真夜中の雨
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午前0時。
雨が降る
遠くの海の
冷たさを
温かさを
伝えるため

雨を防げない
僕らの傘
必要なのは
心を潤す雨水か
涙を乾かす太陽か

願うべきは・・・

真夜中のトンネル
どれだけ走っても真っ暗で
蝋燭ももうなくなってしまった

頼りになるのは
雨音だけ

誰かの悲しみ
誰かの優しさ

決して一人ではわからないもの

頼るものは
ただそれだけ

今日の雨は
ひどく生ぬるかった

僕は複雑という言葉の意味を知った

2005/02/02 (Wed)

[2] 道の途中
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誰かにもらった
ピカピカの羅針盤
針、指す 東西南北
それなりに消化しながら
定まらない目線気にせず
進んでいた

いつからか
背中にのし掛かる
夢が肥大して
ひどく重いんだ

ためらいの上り坂
途中で転げ落ち
爽やかな風の中
笑い転げた

いつだって
脱線可能だ
そんな針大して大事じゃないよ
暗闇手探りで
ふんばれるだけの
地面捜し当て
次の一歩はきっと
太陽にも届く

2005/01/12 (Wed)

[1] フロンティア
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白い息の先
雪が舞い始め
風の冷たさに
月もぼやけた

きらきら星の
青さを隠し
人工照明は
明日を照らす

流れ星さえ
見つけられない僕らは
願いさえ
くすぶるしかない

彷徨えるだけ
彷徨って
流れ着いた先
吹き荒れる未来
先駆者は僕だけ

拓いた明日は
曇ってても笑って
雨乞いできる
そんな強さ
いらないわけはないよ

2004/12/26 (Sun)

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