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美虎の部屋


[14] 無力
詩人:美虎 [投票][編集]

急に目が覚めた

君の声が聞こえたから

「助けて‥」




僕が君のところへ駆けつけた時には

もう自分を見失っていた


泣きじゃくっている君に

かけてやる言葉はいっぱいある

でもこの手で包み込むことができない


幸せにはできないから


もし君に手を差し伸べてしまうと

後戻りできなくなる


僕にはそれが怖かったんだ



自分に腹がたつ

君を幸せにしたいのに

神はそれを許さない




いくらでも傍にいてあげるよ

気がすむまで泣けばいい

愚痴を言えばいい


傍にいるから



でも僕は君を幸せにはできない



こんな無力な僕だけど

少しでいいから傍にいさせてください



それが君のためになるのなら‥





2004/02/29 (Sun)

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