詩人:ゆうき | [投票][得票][編集] |
溢れ出す涙の粒が僕の瞳を曇らせます…
君といることが当たり前で当然だったあの頃
何もない日常が幸せだった…
怒ったり時には泣いたりした君にもう会えないこと
微笑んだり笑ったりした君をもう見れないこと
いくら僕の手で温めようとももう決して温もりを持つことのない…冷たくなった君の手
どれだけ名前を呼ぼうが…どんなに話かけようが答えてくれる君はもういない…
もう決して刻むこのない君の時間…
もう決して君と刻むことのできない僕の時間…
涙を流すことで君の時間も再び流れることがあるのなら僕は一生涙を流し続けるだろう…
心に常に傷を刻むことで君の時間が再び刻むことがあるのなら僕は死ぬまで心に傷を刻み続けるだろう…
だけどもう無理なんだよね…
一つしかない心の電池がなくなってしまった時計はもう絶対に動くことがないんだから…
帰らぬ人…
それが今の君なんだよね…
そして
帰らぬ人を待つ人…
それが今の僕なんだ…
ごめんね…
こんな僕で
だけどいつかはこんな僕も必ず前に進むから…
今は…今だけは…
ありえない奇跡を…
信じて…
僕は待ちます…
もう決して帰るはずのない君を…