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山崎 登重雄 の部屋


[112] 夏の匂い @葛藤I
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


ジリジリと焼付き陽炎が立つ
天も地も熱い

一瞬の陰りとともに
ボタボタと雨粒が染み始める

情熱と冷静が如く
熱と水とが交差し

土ぼこりの匂いを纏いながら
染めては渇き
渇いては また染めてゆく

やがて一面のグレーと染め抜いて
夏の雨の匂いは消ゆ

夏の匂い

2009/11/10 (Tue)

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