詩人:山崎 登重雄 | [投票][得票][編集] |
コンビニの駐車場に叩きつける雨
跳ね返る飛沫を風が操る
目の前で踊る紋様がオーロラみたいで
買ってきた対人ガソリンをちびり舐めては
鎮まるはずのない今をほんの少しやり過ごす
昨日チャットに書いた
自転車ごと飛ばされたら再現できるかも
スピルバーグの映画のワンシーンみたいに
なんて現実はこれでもかって大嵐で
まして異星人なんて積んでないよ前かごに
雨が怖いなんて路上生活以来だ
それでも眺めていられるのは酒の力か
君が家で待ち焦がれてるからかのどっちだろう
行く手を阻む台風を僕の思考で阻み返す
地球はでっかいテーマパークだ風なメルヘン
一年365日・地球人の日フリーパス
今夜は特にCGなんて思えないほどスリリング
普段はのんびり君に恋してファンタジー
こんなアトラクションが日替わりで365日
一度は行ってみたいなネバーランド
カップの残りを飲み干して体を温めたら
勢い付けて漕ぎだす僕も風
所詮18号の飛ぶ鳥を落とす勢いに勝てません
繊維どころか細胞の中まで水分な帰り道
自転車なのにポリバケツに追い抜かれて帰る
ただいま僕と共に歩んできた家
ただいま寂しくて点けたままの明かりとTV
ただいま未だに褪せない母の温もり
ただいま新しい家族
ただいま僕の詩
[前頁] [山崎 登重雄 の部屋] [次頁]
- 詩人の部屋 -