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山崎 登重雄 の部屋


[229] L やせ我慢
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


あぁ 目が詰る
跳んだ 解れた 絡まった

疲れた

まるで
緻密なレース編み

脆弱な糸

指先だけの心模様
貫く針

型紙なんか役に立たなくて

何度も
見えないものを形にして

朧気に浮かんでくる

可憐に広がる
大胆に素通しだよ御用心

出来上がりは

はるか彼方
気が遠くなる

何が 語られ
価値は いかほど

向こうに見えるのは 誰

2009/11/28 (Sat)

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