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山崎 登重雄 の部屋


[292] 深: 風の名前を聞きたくて
詩人:山崎 登重雄 [投票][得票][編集]


サイクロン掃除機みたいな風が
空を隅々まで磨いていった

雲ひとつない満天の星空
月は真上に凛として

頭上の笑顔に身を任せて
チキンは空を飛びたくなった

羽ばたきはしないけど
風を追いかけてみる

愛車を思い切り走らせた国道
ノンストップのコースレコードだ

正直… 星にならなくてよかった
少し膝が笑ってるけどチキンはご満悦

CDの代わりに借りた時間を返しながら
ゆっくりとゆっくりと帰る


肩を並べた風に名前を聞き忘れた
今度逢ったら教えてもらおう

2009/12/13 (Sun)

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