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山崎 登重雄 の部屋


[400] 深:島国の詩
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


泡沫の夢が
静かに眠り始める

いつものように人は
何かを求め
何かに縋り
何かを忘れる為に

一握りの夢間を過ごし
やがて眠りは深く

古から繰り返される
召され逝く命
ニセモノの神話に
警鐘を鳴らしながら

一握りの夢間を過ごし
また深く深く眠る

次に訪れる
数え切れない雨の洗礼
その先には
真夏の宴が両手を広げ

夢は時に溶けながら
感謝と冥福の祈りを
その手の中に携えている

心のどこかに
鐘の音を忘れないで
夢間に眠る魂の為に

目覚めたからこそ
今ここにいる

夢を見るならば
心のどこかに
鐘の音を忘れないで

2010/05/27 (Thu)

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