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山崎 登重雄 の部屋


[410] タンポポのたね
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


道端で泣いていた
タンポポのたね

雨にうたれて
もう動けない


誰かの想いが夜を越え
ゆっくりと世界がかわる


僕はただ足跡を
今を生きる証を

ポケットに君をつめて
毎日を歩き続けるだけ


あの日泣いていた
タンポポのたねは

知らずに靴底が運んで
僕のそばで芽吹いたよ

2010/06/15 (Tue)

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