詩人:山崎 登重雄 | [投票][得票][編集] |
どんと生まれた瞬間に天秤に乗る
自分は地べただ
もう片方はあきれるほど天を指している
最初はどの親も気前よく錘を増してくれる
高い高い
バランスはだんだん難しくなるから
揺れる揺れる
しょうがないな自分でやるか
自分の目方増やしながら
皿の錘を取ったり乗せたり
揺れる揺れる
世間の評価と自分の目方
頑張るほどに錘も容赦ない
上がったり下がったり
どうせ最後は平等に死を迎える
気にしないで揺れろ揺れろ
何を乗せても地べたから動かない
錘を捨ててもある意味一緒だ
自分で量る自分だから
上がったり下がったり
揺れろ揺れろもっと揺れろ
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