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山崎 登重雄 の部屋


[513] BBS: 桜
詩人:山崎 登重雄 [投票][得票][編集]


ぎゅっ!

握り締めた蕾には
希望の色を秘めて

青春謳歌

咲くぞ咲くぞと
体中に漲らせて

桜花絢爛

時来たれりと
競い咲き乱れる

満開の姿は
真の春の到来を明かし
すべてが花となる

一枚の花びらに
想い重ねて愛しみ

一面の花景色に
人生の逡巡を愛しみ

皆息をのみ見上げ
澱みをすべて洗い流す

舞い踊る花吹雪に
降り積もる足元に

やがて輝き渡る若葉に
小さくとも堅固な結実に

喜びを重ねて愛しむ


定め来る孤高の冬を
ただ静かに鍛え

悟りをもって
巡り来る春を待った

必ずの春を
誰よりも信じ抜いて


ゆえに今

全身を奮わせて咲き薫る

さあ!

2010/07/26 (Mon)

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