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山崎 登重雄 の部屋


[530] BBS: 週末詩想
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


迷える子羊のために
この扉はいかなるときも
開かれているのです

静かな微笑を湛えた
老神父の背後には
完璧な防犯システム

病めるかな現代社会
僕らには扉など
最初から存在しない

怖いのは僕も同じ
生き抜いていく不安
先立つ物に欠ける現実

でも偽りなく
誰かの為の故郷でありたい
極上のおかえりを忘れない

そもそも迷いはあれど
軟な子羊で終わる筈がない
羊飼いの出る幕ではない

見渡す限り緑輝く夢原
いっぱい味わってこい
僕は君を数えて眠る

2010/08/03 (Tue)

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