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山崎 登重雄 の部屋


[555] 糸4
詩人:山崎 登重雄 [投票][得票][編集]

ああ僕はただ 有触れた

心を持たない 人形だった


長い間 絡み付いていた

あやつりの糸


箱から出るたび 知らない舞台へ

ただおろされて


繰り出す糸の 命ずるままに

何度も跪いて


ああ僕はまだ 有触れた

心を持たない 人形なんだね


あやつりの糸 僕の全てを

奪いながら


繰り出す糸の 命ずるままに

何度も跪いて


箱から出るたび 知らない舞台へ

ただおろされて


感情の糸はないから 未来を胸に

少しづつ 遺してる

表情の糸もないから 君の笑顔で

少しづつ 遺してる


僕が ここに いる事を

2014/07/22 (Tue)

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