僕が僕で在り続けるには
どうすればいいかな。

君達の前ではこんな僕。
君達の前ではこんな僕。

そうやって替え続けるのは
僕だって辛いんだ。

解るよね？

僕が僕で在り続けるには
どうすればいいかな。

僕の本当の僕は一体どれかな。
それすら判らなくなってしまったよ。

僕は僕で在り続けたい。
それだけが願いなんだ。

いくつも仮面を持ちすぎて
どれが本物か判らなくなった。

どれも偽りで
どれも本物で。


ねぇ、誰か。
本当の僕を知りませんか。

君の声が聞こえたよ。
そこまで歩けば
君に辿り着ける？


でもそれまでなんだ。
君に辿り着くことまで。
君を手に入れることはできない。


判っていても。
判っていても。
君の声がしたのなら
そこまで歩いて行っても

いいかな？

いくつ嘘を付けばいいですか？

このドラマ好き？
本当の友達だよね？
これするの嫌？

いくつ嘘を付けばいいですか？

好きだと思ったのに。
本当の友達だと思ってたのに。

そうやって
拒否されるのが怖いから。

嘘を付けばいいのです。

そうやって過ごして
もうどれくらい経つかな。

所詮私も弱い人間なのです。

でもいつか嘘付くの
辞めていいかな。


そうして
嘘で造り上げてない
本当の友達作っていいかな。

そしたら
解放されるかな？

あなたは手も足も出せない人。
それを判った上で

判ってる上で

好きになってるの。
何か文句ある？

好きになってはいけない。
そんな言葉知らない
知ってても理解しない。

恋愛には
年齢も国境も環境も
関係ないの。

ただあなたとは付き合えない。
手も足も出せない。
それだけは判ってる。
最初から覚悟なんてしてた。

あなたには愛する人がいて
あたしはそんなあなたを好きでいる。

隣にいることは想像してない。
あなたには愛する人が似合ってる。
奪ったら悲しくなる。
あなたも、愛する人も、
あたしも。
そんな恋はいらないから。

だからただあなたを好きでいるだけ。
そこに文句はないでしょう？

あなた達が作った世界。
束縛の中の自由。

見えないように
バレないように
隠してるつもり。

あれはダメ これはダメ
こうしなさい あーしなさい

あなたの為になる
きっと良いことになる

そうやって
優しくあたしを柵の中に戻して
そうやって
監視していくんでしょ？

あたしは柵の外を夢見る
動物園の動物達。
水族館の魚達。
鎖に繋がれた犬。
外の世界を憧れる猫。

教室から窓の外を眺める
その辺の高校生。

現実から逃げたいだけ。
そんな子供染みた考え。
逃げることしか考えない
そんな愚か者。

探したら何もなかった
何一つなかった

見つからなかった
探せなかった

あなたは遠い人
あたしも遠い人

あたしが遠いと感じたら
あなたは遠いと感じる

会いたい
会えない

話したい
話せない

勉強の仕方も
上手く生きる方法も
恋の仕方も

探せない
見つからない
判らない

誰にも助けてもらいたくない
誰に言っても判らない

でも助けてって言ってるの
誰か聞いてください

苦しくてたまらない
淋しくてたまらない
伝えたくても
伝えられないことがある

そんなことが増えてしまった

中身はまだまだ子供なのに
どうやら大人になったみたい

居場所がなくても
そこが居場所と思うよ

帰る場所なんかなくても
そこが家だって思うよ

嫌いな人に挨拶できるよ
独りになりたい時でも我慢してるよ

死にたくなっても理性が止めてるよ
泣きたくなっても言い聞かせてるよ

それでも誰も誉めてくれないよ
勲章くれるわけでもないよ


うん。
全部判ってるつもりなんだ

それが当たり前ってことも。

でも…

苦しいよ
淋しいよ
伝えたいよ

独りになりたい時だってある
帰りたくない時もある
死にたい時もある
泣きたい時もある

自分の殻を破るのは
自分でしかないんだよね。

別に疚しいことなんてしてない。

けどドキドキする。


別にハプニングにあったわけじゃない。

でも哀しくなったりする。


何か判らない。

何が引き金なのか。


貴方には判るでしょうか。

あなたは特に何もしてない。
あたしのことを
馬鹿にしたわけでも
罵ったわけでも
凶器で傷付けたわけでも
ない。


けど
あなたがそこにいるだけで
悲しくなって
寂しくなって
傷付けている。

あなたが生きていることで
あたしが心に針を刺していく。

でもあなたは生きていて。
でもあたしが死ぬわけじゃない。

あなたが投げた矢が
あたしに当たらないように
距離をとるだけ。

あなたがいて
悔しくて、悲しくて

でもあなたに
外傷を与えるわけにはいかない。
だから悟られないように。



逃げただけ。

あたしは決めた。

あたしは貴方達の駒じゃない。
だからあたしは決めた。

もうあたしはあたしのまま生きる。
流されない。
自分本位で生きてやる。

これはあたしが決めたこと。
貫いてやる。

例えそれが世間で言う『我儘』であろうとも。
あたしの世界は崩れない流されない。

あたしはもう 決めたの。