詩人:万遊花 | [投票][編集] |
仕事ヘ向かう車から
煙草を吸いながら
細めた瞳を現場へ向けて歩く
男の姿を
目で追った
当たり前の毎日の中の
何気無い光景を
何気無くやり過ごした
もしもこの体が
その姿に戻ったら
大声で名前を叫んで
駆けよっていたかも知れない
私はスーツの襟を撫でて
アクセルを踏み直して
過ぎた時間のことを
ぼんやり思った
詩人:万遊花 | [投票][編集] |
彼女はよく笑う
カラカラコロコロ
人なつっこくて
壁なんか全くつくらない
彼女は悩んでる
頬杖をつきながら
あんまり深刻じゃないことを
両頬を膨らませながら
彼女は結局
何を考えてるのか分からない
明るすぎて眩しすぎて
結局見せてくれない
魔法が解ける前に
正体を暴けるかな