ホーム > 詩人の部屋 > 善田 真琴の部屋 > 只今が其の時

善田 真琴の部屋


[2] 只今が其の時
詩人:善田 真琴 [投票][得票][編集]


 仏門の末席汚す身にて申すは甚だ不謹慎なれども極楽・地獄、彼岸・此岸の差別は無きなりとぞ思ひ居り候。

 只管打坐して無念無想の境地にある時、即ち其処に極楽は現出するものなり。畢竟するに一切無なれば、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天の六道も是なく、生死の区別も煩悩の描き出だせる幻夢の如きものなり。

 其の時が只今、只今が其の時と心得、常住死身にて行く末・来世共に頼まぬ覚悟が肝要なりと師の仰せ書きに是有り候。


散りぬれど

花には又の

春もあらん

人の命ぞ

明日も知らざる

2008/01/05 (Sat)

前頁] [善田 真琴の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -