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善田 真琴の部屋


[6] 明鏡止水
詩人:善田 真琴 [投票][編集]


 ひねもす夜すがら垂れ
込めて隠棲し居りにけれ
ば、雪降るをも、はや溶
けにけるをも知らざるう
ちに浮世は流れ過ぎ行く
なり。世事離れにければ
憂き事も心乱さるる事も
なく、暖かき陽射し簾の
隙間より洩れ来るを見れ
ば自ずから心穏やかに鎮
み凪たる湖面の如し。



この雪を

如何にと言問ふ

ひともなし

ひいよひいよと

ヒヨドリの啼く

2008/02/11 (Mon)

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