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善田 真琴の部屋


[55] 相聞歌
詩人:善田 真琴 [投票][編集]


月舟で
雲の白波
掻き分けて
星の漁り火
灯し参らむ
(善田拝)

うちかへす
波間にうつる
月の影
いづらへ迷ふ
夜の漁り火
(光源氏殿)

みをつくし
波間を往けど
月影に
いづらと読めぬ
黄泉の旅路は
(善田拝)



【脚注】
澪標(みをつくし)は
舟に水路を知らせるため
水中に立てた杭。
「身を尽し」に掛かる。

「読み」と「黄泉」が
掛詞。

「いづら」は「いづち」
・「いづこ」と同じく
「どこ、どちら」の意。

2012/09/08 (Sat)

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