月舟で雲の白波掻き分けて星の漁り火灯し参らむ(善田拝)うちかへす波間にうつる月の影いづらへ迷ふ夜の漁り火(光源氏殿)みをつくし波間を往けど月影にいづらと読めぬ黄泉の旅路は(善田拝)【脚注】澪標(みをつくし)は舟に水路を知らせるため水中に立てた杭。「身を尽し」に掛かる。「読み」と「黄泉」が掛詞。「いづら」は「いづち」・「いづこ」と同じく「どこ、どちら」の意。
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