もし、あなたの心臓が壊れたら、
ぼくのをあげたいな
そしたら、一緒に生きていけるんだろな



同じ景色を見て、綺麗だって感動し合う
たったそれだけ
そしたら、他に何もいらないのにな






もし、あなたが誰かと笑い合うとき
かわいそうだな
ぼくの心臓をもったあなたは


泣いてしまうから。

あなたを思うと涙が出てくる

傷付けてしまったから、

もう手を握れないけれど、

隣を歩くあなたのことが

今でも大好きだから。

夢に僕が出てきたよ！


そう言って、あなたは喜んでいた


そうか、じゃぁ今度は


僕があなたの夢をみるよ


不確かな約束をする



夢をみたよ


ちゃんと覚えてる


一緒に笑っている


僕と、もう一人は


昔から変わらない


あの人

大好きなひと。


一緒に居たいって言葉は

あなたの求めている言葉



大好きなひと。


一緒に居たいって言葉は

あなたの心を動かす言葉ではなかった



大好きなひと。


あなたは誰よりも優しい

俺があげるものは
一度も無くさない
大事にいつも身に付けてくれる



誰かから貰ったはずの
テディベアだとか
アクセサリーは必ず忘れていくのにね



ねぇ、辛いよ
あなたに、この忘れていった
指輪を返すのは。

あなたと居ると落ち着く

でも、そばに居てなんて言わない


あなたの笑顔にドキドキする

でも、好きなんて言わない



手を繋ぎたい

抱きしめたい

キスをしたい



一緒に居る間

そんなことばかり思っている



別れ際、あなたが言った言葉

僕は曖昧な言葉でふざけてみせた



バイバイと振り返る

あなたの後ろすがたに


行き場のない気持ちが

ため息になった

久しぶりの着信メロディ。

慌ててケータイを手に取る。


ねぇ、会いたいから、今すぐ来て！

片道3時間掛かるんだよ？

習志野まで連れてって欲しいの。

分かったすぐ行くよ！



ちょっとしか会えないのに。

アシだと分かってても、

それでも会いに行く。

素敵な人を見つけたんだ。



そう、


あなたに伝えておきたい。





あなたは少しだけ


笑ってみせる。




きっと。

次にこう言うんだ。



今度こそ幸せになれるといいね。










それでいい。


想像どおり。








それでいいんだよ。

あなたが


ぼくに


魔法をかけた。






愛っていうものを


教えてくれた。





あなたが


魔法を解いたとき


いっしょに


記憶も持っていって


欲しかった。

一人でも
生きてこれたじゃない。







何度も



何度も



自分に言い聞かせる









ダメなの。





あなたを知らなかった



人を愛すことを知らなかった







独りだった


あの頃には







もう戻れない。