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まぁぴぃの部屋  〜 新着順表示 〜


[6] スイッチ
詩人:まぁぴぃ [投票][編集]

傾いたまま止まった砂時計を
人差し指で押してみた
白い砂はすっと動きだして
でも、その時は何も変わらないような気がした

もし、あの時
砂時計を動かさなかったら
今の自分はまったく違っていたのかしら
世界の色も
街の景色も
隣にいる君の名前も


世界に隠れた未来のスイッチは

たった今
君が押した
ケータイのボタ

2006/02/22 (Wed)

[5] かさぶた
詩人:まぁぴぃ [投票][編集]

かさぶたを剥いちゃいけないのは
あなたとの思い出が溢れだしてしまうから
あの桜色のそよ風
あの向日葵の眩しさ
あの月明かりのベンチ
あの雪空のきらめき

みんなみんな涙といっしょに溢れてしまうから

2006/02/21 (Tue)

[4] 万華鏡
詩人:まぁぴぃ [投票][編集]

帰り道の空気がいつもと違うのは
歩き慣れた道の街灯の色が違うのは

隣に君がいないから

指先だけ出したセーターも
カバンに付けたぬいぐるみも
少し茶色いストレートの髪も
お揃いで買ったミサンガも
心の中には何も変わらないまま残ってるのに

まわりの景色だけがまるで万華鏡

二度と同じ模様は見られないから

だから

2006/02/21 (Tue)

[3] 山登り
詩人:まぁぴぃ [投票][編集]

背伸びをした景色は
いつもと違って見えるけど
それをずっと続けるのはつらい

この山を上れば
もっと確かな景色が見えるはず

でも、もう一歩踏み出す力が残ってない

君を引き上げるなんて大それたことは僕には出来ないけれど

君が手をかけ、脚をかけるための石の出っ張りにならなれる気がする

2006/02/21 (Tue)

[2] センチメンタル
詩人:まぁぴぃ [投票][編集]

2分遅れた時計の針を
進めることで世界が変わる

刃こぼれをした言葉のナイフを
研ぎ澄ますことで心をえぐる

大切なものはいつも形が見えなくて
ただそれが持つ温度だけが肌を通してわかるような

今静かに耳を澄ませば
聞こえる音はあなたの思い出

あの日に戻ることは出来ないけれど
溢れた涙が乾く頃には

2006/02/21 (Tue)

[1] ぼーだれす
詩人:まぁぴぃ [投票][編集]

いらないじゃない

そこに引かれた黒い線は

なにかしらの意味を持つのかしら

その線のために捨てられた命の価値と釣り合うだけの
それだけの意味を持つのかしら

人がその手で描いた落書きは

人の手でしか消せないの

2006/02/21 (Tue)

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