詩人:MARE | [投票][編集] |
生まれた理由を
死ぬまで探すなんて
無意味に思った
家に住まないおじさんが
教えてくれたこと
「人生に無意味なことなんて
一つもないんだよ」
歩道橋の上で思い出した
ベルトコンベアの様な
大きな道を眺めて
うるさい音楽を聴きながら
無意味なことを探した
僕が知りたいことは
本当は意味のあることだけど
月が下り始めるまでは
無意味なことを探した
そのことに
意味があると信じて
詩人:MARE | [投票][編集] |
タイルの隙間に
張り付いたカビが
作り出した
変な模様を見て
感心した僕は
マジックで
模様を完成させた
僕にしかわからない芸術
その一つ一つが
僕
空が模様を作るのは
空にしかわからない芸術
詩人:MARE | [投票][編集] |
陽が落ちた
荒れた大地に
水を注いだ
人の形をした神が
人を叱ることは無かった
その残飯をあの子たちへ
悪循環を作り出す
人間はどこへ行くのだろう
僕の様な考えが
繋がった時
何か変わるだろうか
潮風に肌が傷んで
地球の叫び声が響いた
詩人:MARE | [投票][編集] |
息をした
ほの暗い公園
風の音が
息に混じる
悩みが趣味に
なっている最近
誰もいない場所が
幸せで
考えた時間が
また一つ
星となっていく
あの星は君かな
ずっと僕を見ている
気がする
いや僕が
ずっと見ているのか
風で飛ばされた
葉が僕を叩く
キレイなものばかり
見ていないで
もっと自分を見なさい
そう言われた気がした
趣味を失った帰り道
冬の寒さが暖かい
詩人:MARE | [投票][編集] |
隣りに住んでる君は
いつも不機嫌そうに
同じ日々を過ごす
石ころ蹴飛ばして
君にパスしたけど
下を向いて過ごした
君の先なんて僕は見てないよ
大きすぎる夢を見よう
時間や場所なんて
僕には関係ないさ
タイミングより大切なのは
勇気だから
年齢や性別なんて
僕には関係ないさ
視野を広げて知れる可能性は
無限だから
隣りに住んでる君は
いつも不機嫌そうに
不幸を見つける
人生あきらめたなんて言わないで
万華鏡の世界を見つめて
時間や場所なんて
僕には関係ないさ
同じ日は戻らないから
大事にして
輪郭や体格なんて
僕には関係ないさ
僕が見ているのはいつも
君の心
詩人:MARE | [投票][編集] |
広大な海に船を出した
見えぬ場所へ向かった
空が気持ちよくて
眠ってしまった
夜が孤独を教える
目が覚めたら夜だった
照らす灯台のてっぺんに
君がいて
でも眩しすぎて
君が見えない
夜の明かりが眩しくて
僕はまた寝たんだ
行き先を想い浮かべて
何日も船を漕いだ
漕いでいる時は
孤独を忘れていれる
今日もまた夜がくる
魚達は家に帰った
今日はやけに大きい月で
眺め続けた
でも眩しすぎて
そこから逃げた
僕の悪魔を見抜く月は
僕を追い続けた
君の灯台を探した
君の場所へと逃げた
詩人:MARE | [投票][編集] |
すれ違う信号は
僕たちのようで
交わることは無いね
僕が青なら君は赤
僕が赤なら君は青
目を瞑り渡るなら
君に巡り会う
斜めの横断歩道
斜めの横断歩道
君と同時に青になりたい
詩人:MARE | [投票][編集] |
知らない痛みがあったとしても
君のためなら受け入れよう
最後に君が待っているなら
どんな壁も越えられる
君と手をつなげば
坂道は平らさ
だから そう
たとえ見えなくても
Love is blind
君しか見えない
After night comes the day
光しか見えない夜
Beauty is in the eye of the beholder
Joy and sorrow are next door neighbors
詩人:MARE | [投票][編集] |
暗い春の日
換気扇から指す
光が眩しい
寒い夏の日
誰かに会う度
具合が悪い
白い秋の日
近づく冬に
自分を見つめた
熱い冬の日
隣りのあの娘が
僕の隣りで
壁の向こうは暖かく
温もりが色を足した
幸せがすぐそばで
気づく時を待っていた
詩人:MARE | [投票][編集] |
寒さに動揺し涼しさを忘れ
暖かい風に触れて唇が乾いた
季節が移ろいで
手紙の色も変わった
変わらないのは
少し右上がりな
君の文字だけ
タバコの煙が目にしみて
久しぶりに涙を流した
そのまま
そのまま
茶色い手紙
そのまま
君への涙に変わった