蠢く大衆の一粒君の頭を見つけた左右に振られる髪の先香りを漂わせるいつまでも犬に噛み付かれ君を追い掛けることはない雨が一粒ずつ大衆に降り注ぐ掻き分けて追えるほどこの大衆に摩擦はない声のかけ方に悩みながら追えない自分を悔やんでいた雨の落ちる音足音で聞けない大衆の熱が声に変わる雨のなか一人耳をふさぐ君の傘を見つけた傘の色が一緒で良かった
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