詩人:雨音ポツポツ | [投票][編集] |
ふと目が覚めて横を見るとパートナーの安らかな寝顔がある。
安心した様子の寝息を聞きながら
しばらく見つめて
また微睡む
願わくば永遠にこうありたい。
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ペダルを漕ぐのを止めた途端
アスファルトがあたしを炙り始める
コンビニのレジ前にあるホットスナックって、きっとこんな気分だろう。
主に頬でメラニン色素が作られるのを感じるほどに
空が濃い
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やり場のない感情が自分へと向かった結果
自分は罰せられるべきだと信じることで唯一心を保つ
だから誰を近づけることもしないしできない
近づいたら相手を傷つけると信じているから
とんでもない
彼女は自分より相手を想うことが出来るだけ上等じゃないか
だがそれを認める訳にはいかない
なぜなら自分で自分を罰しているから
彼女の心がどうか安らかになる時が来ますように
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最近ね、想像するんだ。
あなたに似たチビスケに振り回されたい。
大きいのと小さいのが同じ格好で並んで昼寝してる様をニヤニヤしながら写真撮り続けたい。
言葉をたくさん覚えて、生意気に喧嘩されたい。
抱き上げる度に重くなっていくのを感じたい。
服とか小物とかたくさん作ってあげたい。
オリジナルのワッペンを作って友達に自慢されたい。
チビスケに構いすぎてあなたに嫉妬されたい。
あたしが小さい頃読み倒した絵本を実家から持ってきて読み聞かせたい。
自分の部屋が欲しいと言われたい。
落ち着くまでおあずけになっていたライヴに一緒に行って一緒にヘドバンしたい。
ライヴ仲間に子供を紹介したい。
一緒にカラオケいってデュエットしたい。
これって子供が欲しいんだよね?
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明日とは名前ばかりの昨日
なにも期待しない
期待したら裏切られ心を削がれるだけ
なにも得なければなにも失わない
ただ時間に従い動きまた眠り、それを繰り返すだけ
楽しくない
悲しくない
どうでもいい
誰かの生け贄になるのもいい
自分の存在した形跡全てを消し去りたい
煙のように消えたい
どうにでもなってしまえばいい
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今まで以上に単純に繰り返されるだけの日常
それだけでもあなたと居れるなら何よりも価値のある時間で財産
空の動き 買ってきたスイーツ 肩がこったとか猫が来たとか
些細な会話も大切
楽しい
嬉しい
悲しい
痛い
感じる。感じる事が出来る。
足元に潜む死と同時に生きていると感じる
間違えてもあたしの足に手をかけるんじゃないよ
引き裂いてやるからな
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暑くは無いけど涼しくもない。
ゲームしたい訳でもないし、テレビも見るものがない
絵を描く気分でもないし、別に寝るつもりもない。
家事はするけど、他にすることも無い。
今年買った日焼け止めを絞っても、ぶりぶりと汚い音が出るだけ。
出かけるあてもないし、なにより日差しと蝉の声がやめろやめろと言っているようにすら思える。
時計を見てもまだ昼間。
針の進み方遅くないか?
何だか気だるい真昼。
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かさかさ そよそよと稲穂が重たそうに揺れている
その音と乾燥した葉が擦れる匂い
高くなった空
咲く彼岸花
綺麗な夕焼け
少しの間の快適な時期
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あの時のように
あの時のように
思い出した?
いや違うこれは夢だ
団欒を失った暗いリビング
家具のない部屋
冷めた空気
家族の張り付く表情
怒号
理不尽
なんでお父さんを殺そうとするの?
言葉が通じない
意志疎通ができない
狂ってしまった目に向かい
許さない
許さない
許さない
目が醒めた。居場所を確認した。夢だ。大丈夫。
溢れる涙。
まだ駄目みたい