ホーム > 詩人の部屋 > ふわりの部屋 > 投稿順表示

ふわりの部屋  〜 投稿順表示 〜


[1] 真夜中ランプ
詩人:ふわり [投票][編集]

深夜0時
こんなに暗いのに『午前』なの?

かえって来るはずのない問い掛けをするのがとくい

いつも夜は静けさと少しの『さみしい』

もっとうまく心を操れたらいいのに
不器用と空回り
それでもそばにいてくれる?

この笑顔も声もあたたかい
手をのばすといつだって、しょうがないなって
そんなときの目が優しくてキュンとする


過去のあなたを知らないこと
かなしく感じてた

『自然なことだよ』


言葉にしても心では
ほんとうは分からない


あたしの昔の記憶
いないはずのあなたが見える気がするの

2008/05/02 (Fri)

[2] ひとりじめ
詩人:ふわり [投票][編集]

オレンジ色のちいさなあたたかさ

真っ暗なのは苦手なの
あなたは全部消してと言うけれど

余計に心が目覚めちゃう


オレンジ色に照らされて
ほほを染めて眠ってる

この瞬間はわたしだけ
このぬくもりはわたしだけ

2008/05/05 (Mon)

[3] 昼間の雨
詩人:ふわり [投票][編集]

よく晴れた日


だれかは水遊び

だれかは洗濯

だれかは歩く
手をつないで歩く


だれかは徹夜明け
それはあたし


よく晴れた空
よく晴れた空

悪いことも汚いこともなんにも知らない顔して


涙も出なくて

きれいな風がふいて


ひとりになったこと
なんとなくわかったの

2008/05/09 (Fri)

[4] ぷっくりほっぺ
詩人:ふわり [投票][編集]

戸をあけた音で起きたみたい

ねぼけた目がたまらない

私の顔を見てほほえんだ

たまらない



君はうまく話せないから

君はうまく動けないから



ぷっくりほっぺの君


こんなに小さいのに


ただただママ目指し

手足動かすのね


こんな幸せ初めてよ

泣き声だって大好きなんだから


ねぇおかあさん
おかあさんも、こんな気持ちで私を見ていてくれてたのね

2008/05/11 (Sun)

[5] あなた仕掛けの突然めざまし
詩人:ふわり [投票][編集]


記憶

いつもおなじところが目を覚ます



はっとして


そのあと
必ずちょっぴり切なくなるのは


どうして
どうして


2008/05/13 (Tue)

[6] 彼とメアリ
詩人:ふわり [投票][編集]

クシュン
クシュンと鼻を震わせ

真ん中から下
日に焼けた腕には
ちいさな芽をいくつも育てた


そのうちいつも熱にうなされるの


いくらメアリが口を尖らせても

いくら頬を膨らませても


うなづきながら
また服を脱いだ



いつも好きなように生きて


きっとさいごの日も
変わらず
楽しそうにしていることでしょう



そしてメアリは
そんな彼を
愛しそうに見つめる


いつだってそう

―毎日が冒険
宝探し―

にっこり笑って
ぴょんぴょん着いて行く


きっとさいごの日も

きっとそう

2008/05/13 (Tue)

- 詩人の部屋 -