詩人:夜神 火月 | [投票][編集] |
一千夜の夜
悲しみが込み上げてくる
いつか君がくれた
ぬくもりが砂の如く崩れた
寂しい夜には
いつかの君を思い出す…
一千夜…
また眠りにつこう…
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無数の傷跡
灰色の堕天使
冷たい微笑み
悲しみの堕天使
荒廃した大地
崩壊した街
夜の中 僕らはさ迷い続ける
僕らは堕天使だ
翼をもがれてこの地に堕とされた
嗚呼…神よ
あなたが僕らの父であるなら
何故この地には愛されない者がいるのでしょうか…
僕らは堕天使だ
冷たい雨に打たれて
ただ微笑んでいる
僕らは堕天使
翼はもがれ その色は白色から黒の闇色だった
だからね…もう帰れない…
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君のために何が出来るだろう?
僕のこの手で何が出来るだろう?
この手には何もないけれど
君を抱きしめることは出来る
僕は何も持っていないけれど
君を愛おしむ事は出来る
一人の夜は淋しいから
君のぬくもりが消えてしまう
そんな夜には
触れない指先を伸ばして
君に触れるよ…
ひとつ 君に触れた影法師
あたたかいねってマフラーをまいてあげる
僕に何が出来るだろう?
君のために何が出来るだろう?
大切な君のため…
ひとつ
心を重ねたい…
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君のぬくもりが冷たい
とても…切なくなった
君のために出来る事はあるだろうか?
ずっと僕は想ってる
『人のために出来る事なんてないんだよ』
確かにそうかもしれなかった…
…けれどね
どんなに無力でも
僕は君のそばにいたいんだ
あの空みたいに…
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冷たいその指先
心の氷を溶かして
いつの日にか悲しみは
無数の星となり消えるから…
夜闇に映る月
冷たい微笑を照らし出した
誘う両手は紅く染まり
その瞳に痛みだけを讃えてた
君の心痛むなら
僕がその痛み 背負うよ
捧げられるものは全て
君に
その心焦がれるなら
僕が君の光になろう
全ての苦しみは 僕のものに
いつか
数え切れない
一つ葉のように
全ての痛みは散りゆく…
僕が君の剣となり盾となろう
いつか君をそこから連れ出して
光の元に…
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その扉は堅く閉ざされて開かない
もしも願い叶うなら
どうか……
光は簡単に人を裏切る
時として絶望を運ぶ追い風
だから安らげる場所さえも敵にまわして
いつか闇に帰る…
そして扉は閉ざされて
永久の闇を見る
もしも願い叶うなら…
もしも願い叶わくば…
どうかこのまま目覚めぬように……
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気がつけば時間だけ過ぎていた
いつの間にか君の姿はここになかった
僕は後悔だけしているのだろうか?
いや、後悔なんてないよ
君が幸せならば
僕はそれで救われる…
僕はただ一人
時間が切り替わる
その時に
いつの日かの夢を
遥か彼方の過去に見ていた
来年も 再来年も
君の幸せを祈っている
君の幸せのためならば
僕は僕を敵に出来る
僕は僕を捨てられる
いつまでも
僕はここに
君の幸せを…
祈っている
だから いつか
いつか の 夢を 見てる……
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永遠の青い月
美しく輝く
すべり落ちる涙は真珠
希望を宿してる
悲しい夢はいつか終わりが来る
優しい風が頬を撫でて明日を告げるよ
もう 泣かないで
何も傷つけなくていい
君はココに居るよ
永遠の青い月
月の光は明日を導く
夜の闇は優しく明けていくよ
すべり落ちる涙は真実
苦しいのなら泣いてもいい
君はココに居てもいいんだ
君はずっとココに居る
永遠の月
大丈夫 泣かないで
月の光に照らされて
いつか闇も消えていくから
永遠の青い月
もし月が輝かなくても
僕が君のそばに居るよ
すべり落ちる涙はいつか光に変えて
共に明日へと歩いてゆこう
僕はずっとココに居るよ
君のそばにずっと居る
永遠の月
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生と死の狭間で
誰かが嘆いている
結局今生きている理由は自分によって付けられる
何のために生きているのかなんて
簡単にわかるものじゃない
肝心なのは
そう
どう生きたいのか
数ある矛盾の中で
何のために生きて
何のために死ぬのか
それが己自身の存在理由
自分が作り出していく世界
全ては自分だけの価値観で築かれていく
だからそんなに不安にならなくていい
世界は君の手で作り出されていく
ザ・ワールド
君だけの世界
何のために生きて
何のために死ぬのか
それは 全て
君の中に……
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偽物だった
偽物だった
それを信じてた馬鹿な俺
何もなかった
何もなかった
けれど何かがあると思っていた愚かな俺
鏡に映った偽りの自分
「ふざけてる」なんて口にした
本当の自分は鏡のようで
片手で簡単に砕けた
割れた鏡
滴り落ちる血
孤独を匂わせて
朽ちる運命
誰にも気付かせない
誰も気付かない
本当はどこ?
「何も知らないくせに」…
助けて欲しくて泣いていたのか
いや、違う
自分を救えるのは自分だけ
苦しみに瞳閉ざして悲しみに溺れていたのか
いや、違う
痛みならば耐えられた…
君は何を見ていただろう?
真実は忠誠な痛みだね?
俺は何も言えなかった
「言わせてもくれなかったくせに」…
知らない誰かが笑っているよ
いつの間にか隣で…
君は何を知っていた?
心の傷は痛むばかりで…
「何も知らないくせに」
『お互い様だね』
嗚呼…また一つ終わってく…
君は何も思わない
君は何も気付かない
死を匂わせて紅が伝う
たった一言でさえ望めないんだね
いつも俺は此処に居るのに…