詩人:夜神 火月 | [投票][編集] |
その扉は堅く閉ざされて開かない
もしも願い叶うなら
どうか……
光は簡単に人を裏切る
時として絶望を運ぶ追い風
だから安らげる場所さえも敵にまわして
いつか闇に帰る…
そして扉は閉ざされて
永久の闇を見る
もしも願い叶うなら…
もしも願い叶わくば…
どうかこのまま目覚めぬように……
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冷たいその指先
心の氷を溶かして
いつの日にか悲しみは
無数の星となり消えるから…
夜闇に映る月
冷たい微笑を照らし出した
誘う両手は紅く染まり
その瞳に痛みだけを讃えてた
君の心痛むなら
僕がその痛み 背負うよ
捧げられるものは全て
君に
その心焦がれるなら
僕が君の光になろう
全ての苦しみは 僕のものに
いつか
数え切れない
一つ葉のように
全ての痛みは散りゆく…
僕が君の剣となり盾となろう
いつか君をそこから連れ出して
光の元に…
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君のぬくもりが冷たい
とても…切なくなった
君のために出来る事はあるだろうか?
ずっと僕は想ってる
『人のために出来る事なんてないんだよ』
確かにそうかもしれなかった…
…けれどね
どんなに無力でも
僕は君のそばにいたいんだ
あの空みたいに…
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君のために何が出来るだろう?
僕のこの手で何が出来るだろう?
この手には何もないけれど
君を抱きしめることは出来る
僕は何も持っていないけれど
君を愛おしむ事は出来る
一人の夜は淋しいから
君のぬくもりが消えてしまう
そんな夜には
触れない指先を伸ばして
君に触れるよ…
ひとつ 君に触れた影法師
あたたかいねってマフラーをまいてあげる
僕に何が出来るだろう?
君のために何が出来るだろう?
大切な君のため…
ひとつ
心を重ねたい…
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無数の傷跡
灰色の堕天使
冷たい微笑み
悲しみの堕天使
荒廃した大地
崩壊した街
夜の中 僕らはさ迷い続ける
僕らは堕天使だ
翼をもがれてこの地に堕とされた
嗚呼…神よ
あなたが僕らの父であるなら
何故この地には愛されない者がいるのでしょうか…
僕らは堕天使だ
冷たい雨に打たれて
ただ微笑んでいる
僕らは堕天使
翼はもがれ その色は白色から黒の闇色だった
だからね…もう帰れない…
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一千夜の夜
悲しみが込み上げてくる
いつか君がくれた
ぬくもりが砂の如く崩れた
寂しい夜には
いつかの君を思い出す…
一千夜…
また眠りにつこう…