風に舞うは淡い春霞 雪の残り香とそぞろたわむれて春の訪れを待って会いに行こうか冷たい夜風に桜並木と揺れる恋心君の声はまるで花霞花びらに触れたような口づけ風も刻も見えないけれど確かに流れ近づけられて 遠ざけられて 揺れて舞い散る恋心 宵に君をそっと連れだし夏には輝き 秋に深まり 冬に暖め 春に芽吹かす恋心
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