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何だかおかしいって
気付いたら
もうそこはエデンで
立っている場所なんて
確かめなくても
水の上さえも
雲の上さえも
一人で歩いてゆけるんだってこと
見なくてもいいよ
見たくないものなら
あたしが庇ってあげるね
それでも確かに歩けるように
君の手を引くから
宝箱から飛び出したのは
茨の森
忘れていた
君と私の世界
さぁ…
8色の虹がかかるよ
渡り終わったら
壊せ!!壊せ!!
愚かな者が
渡れぬように
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綺麗なストレートの髪を
軽く束ねて
君と川岸で遊ぶ夏
初めて自分よりも
大切だと
思えた人を
全力で守りたいと
そう思えた夏でした
夕日が沈むのが
嫌いでした
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いいの
それでもいいの
馬鹿でもどれだけ無駄でも
それでもいいの
あなたが吐いた嘘
あなたが嘘じゃないと
そう言うのなら
それは嘘じゃないの
嘘さえも
真実に
変えて
しまおう
どこかの誰かが
忘れるほどずっと昔に言ったような
たった一つの真実?
あたしにはそんなもの
何の価値もない
塗り固められてもいい
あなたの口からの嘘なら
あたしはいくらでも
飲み干せる
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出逢いは突然に訪れて
喜ぶ間もないほどなのに
サヨナラはいつでも辛くて
最後にもらう優しさは逆にあたしを傷つけて
季節の風だけが
あたしを包んで
その度に抱いてくれた
ありがとうも言えないけれど
言葉じゃなくてもっと伝えたかったこと
あたしは忘れていた
大切なことはあたしの角度からは一番見えにくくて
終わってから気づく失敗はいつもあたしの壁になった
むやみに足を踏み入れて
後悔することは少ない?
でもあたしは
それでいい
駅の自由通路
たくさんの歌を歌う度に
自分を見失って、遠く離れていった
涙つぶ、短い夏
伝わらないならそれでもいいと思ってしまう
妙に冷めた目を
あたしは使いこなせる筈もなく
誰かのために傷つくことに必死になった
曇り空、雨降りのまま…
傘はさせないの
あなたが持っていってしまったから
濡れた目を一人必死に擦って…
こんなくだらない夜が少しでも早く終わるように
やわらかな雨の中
それでも傘をさせないまま
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どんな事をしても
無駄なんだ
こんな事から
早く抜け出したい
貴方の胸に飛び込んで
さっさと泣いてしまって
「しょうがないなあ」
って、頭を撫でてもらって
また安らごう。
早く殺しちゃおう。
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おまじないはいつも
「大丈夫、まだ頑張れる」
どんなに辛くたって
泣きたくたって
ココロの中
おまじない唱えて
ぐっ、と堪えてみる
堪えきれるコトばかりじゃないけれど…
少しくらいなら強くなれるって
そんな気がして
おまじない
おまじない。
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手に入れたものは
そんなには多くないし
忘れてきてしまったものも
かなりあるのだと知った
私は自分のために
何が出来るのかな、なんて
ごめんねって何度謝っても
「私」に許してもらえるかはわからないけど、
何かをやる前から
諦める人は好きになれない
あたしはあたしで、
君は君
もう少ししたら
探しに行こうかな
どこかに忘れてきた
大事なもの。
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見るもの全てに
怯えてしまうというのなら
何も見なければいい
目を塞いでしまえばいい
でもね
あなたが大好きだった
<後戻り>は
できないよ?
例えばね
羽根をもいだ蝶は
二度と優雅に飛ぶことは
できないでしょう?
例えばね
鱗を全て削いだ魚は
二度と澄んだ水を感じることが
できないでしょう?
さあ、さあ
誰が羽根をもごうか
誰が鱗を削ごうか
誰が目を塞ごうか
<後戻り>はできないよ