ねえ、きっとそれは
とても単純なことで
答えは決して見つからないのだけれど
無駄に屈折して見える過去や未来
月は非力なフリをしているだけ
太陽は強がっているだけ
……認めてしまいたい
そしたら
涙が枯れるまで
声が枯れるまで
泣くことが出来るのに
「私の目に映る虚像
あなたに反射する幻」だと
真実なんて神様だって知らない
彗星(ほし)は気づかれずに流れて消える
何億年もの彼方を旅して
誰もが矛盾の中で彷徨って
誰も傷つけたくないと怯えて朝を迎える
自分の痛みには
鈍感なまま
2005/07/18 (Mon)