詩人:lua | [投票][編集] |
風ももぅ秋のにおい
きっとこの高い空の下何処か
君もあたしと同じようにこの風を感じているんだろう
この秋空の彼方、
遙か見渡せる望遠鏡があったとしたら
あたしは君と見た世界を探してしまうでしょう
まっすぐな瞳が愛しくて
空を見上げるフリをしては
少し背伸びをしたりして
君は気づいていたのかな
どうか大好きな君
あの頃のように
この小さな手を握って
そして まっすぐな瞳にあたしを映して
ねえ、もぅ空はこんなに高いのに
見上げたって君はもう居ないんだね
こんなに世界はまばゆいのに
あたしだけあの景色の中に取り残された気がして
振り向けば
町は次の季節の足音を響かせているのに
あたしはしゃがみこんで
泣き叫ぶことも出来ないまま
どうか大好きな君
あの時のままに
この髪を撫でてそして
まっすぐな瞳にあたしを映して
空の青さにさえ目を背なければならなかったのは
壊れていく世界を
守りたくて
どうか大好きな君
あの頃のように
この小さな手を握って
そして
まっすぐな瞳にあたしを映して