ホーム > 詩人の部屋 > 旅人の歌の部屋 > 距離

旅人の歌の部屋


[4] 距離
詩人:旅人の歌 [投票][得票][編集]

君の住む故郷ではもう季節が海峡をゆらゆら渡り始める頃
僕は都会の電車の中でふと君の懐かしい横顔思いだせなかった。
ドアにもたれ人と人との間で踏みつけるのは自分の影ばかり
赤い文字のスポーツ新聞の向こう側で誰か ため息をついた
もうそろそろ帰ろうと帰らなくちゃいけないと
思いはじめていたんだ
改札口抜けた処で立ち止まっている僕に
だれも気づかない そんな街角

2004/05/24 (Mon)

前頁] [旅人の歌の部屋] [次頁]

- 詩人の部屋 -