詩人:メイ | [投票][編集] |
暖かくやわらかな
陽射しが街を
優しく包み込み
重いコートを脱ぎ捨てた
行き交う人の
足取りは軽く
遠くに聞くは
はしゃぐ幼き子らの声
遅咲きのサクラは
穏やかでゆるやかな
春風に花びらを
香りとともに乗せ
皆に春を告げる
この季節が来るたびに
甦るあの頃の二人
サクラの並木道
花びらのカーペット
渡りながら交わした
若すぎた約束
未来を見据えて語り合った夢物語
あなたも思い出して
いるのでしょうか?
大雨よ降るな荒風よ吹くな
サクラが咲き誇るその間
願わくばもう少しだけ
あの頃の二人を
見させてはくれないか
涙で霞む舞散る花の
その先に