中途半端な優しさはいらない
いい人気取りに自己陶酔
心配そうな瞳の下で
ほら 口元は
おかしくて
笑ってる
妄想なのか現実か
腹ン中の迷宮路
わき出る黒水に
飲込まれカラーリング
見知らぬ一人の人間が見知らぬ所で誕生する
かき消された存在は
何処へ行ったのでしょうか
その瞳が 唇が
腹を抱えて嘲笑う
小さく縮こまる体を抱いて
薄れ行く存在
本当は今が現実
本当は今が本当
闇が覆い 影を生し
遠い遠い一つの殻に
閉じこもる
パンドラの箱の中へ
身を浸し…
何も 見えない
何も…
2003/11/12 (Wed)