詩人:mermaid | [投票][編集] |
天使だった彼女は魔女になっていた。
魔女になった彼女につりあう為
天使だった彼は悪魔になった。
しかし彼の想いは純粋で 天使そのもの
彼の深い愛に魔女は魔力を失っていく。
『あぁ、もう人をそして自分を騙してはゆけない…』
天使は本来の自分の姿、 本来の愛を思い出す。
しかし
創りあげてしまった虚像の世界
彼女はこの世界を抜け出せない。
自分で創った者が腕を引っ張ってくる。
天使は灰色がかった羽根で体を包み
この薄暗い世界で涙を流す。
しかし彼女の眼は決断していた。
この世界の破壊を…
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薄暗い虚像の世界
そこに立つ一人の天使。
黒ではないものの
彼女の羽根は未だ灰色だ。
『さぁ、この世界を壊して 早く還ろう…私が最も輝ける彼の元へ…』
天使は自ら創ったこの世界の天井にひびを入れた。
射す真っ白な光は彼の光
この光と彼女の内から湧き出る光が
彼女が命を与えた人を照らした。
その彼は一瞬顔をしかめたが
新しい活気を覚えた。
天使は頭を抱えた。
殺すのは簡単だが
自ら与えた命、罪悪感が襲ってくる。
いかに静かに息を止めるか…
頭を抱える天使。
羽根は灰色のままである。
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あなたとあたしは両想い
そんなことわかってた
でも
求愛して欲しかった
必要として欲しかった
手を差し出すだけじゃなく
あたしの手を掴んで
求愛して欲しかった
それだけなのに…
差し出されてたはずのあなたの手
また見失っちゃった…
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素直に『愛してる』
言えない2人
あと何度
すれ違いと後悔を繰り返したら
君の胸で眠れるのだろう
ねぇ 強く抱きしめて
『愛してる』って囁いて?
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必死に考えて
透明の血を流して
必死に悩んで
透明の血を流して
必死に生きて
透明の血を流して
枯れたなんて大人の嘘
必死になることを
傷つくことを
恐れただけ
いつから僕は
透明の血を流すことを忘れたんだろう…
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いつ
どこで
誰と
何をしているのか
いつ戻ってくるのか
何を思っているのか
君のこと
もう僕にはさっぱりわからないよ
それが今では当たり前で
悲しくもない
寂しくもない
僕の日常に何の影響も与えない
それがすごく寂しいよ