詩人:巳年生まれ | [投票][編集] |
俺はちっぽけなんだよ
そんなことか まったく
ご存知ないわけがないね
俺は一人きりなんだよ
自分のことは とっくに
わかりきっているんだぜ
むなしいだけだ
家が広いわけだ
ウンLDK一戸建てだ
広すぎたんだ
けど家具も殆どなし
テレビ・ラジオすらなし
別に深い意味ではなし
ですからして
勘ぐるでなし
見所もなし
壁紙は白だし
面白味感じないし
基本ないがしろだし
とくに悩みって言う
悩みもない
ロケットの君な
『君』も居ない
卵割っても
黄身には興味ない
悲しいかって、
そんなのもない
とくになんもない
べつになんもない
現場 会議室 事件も
ない ない ない
でも平和かっていうと
そうとも言い切れない
トラ トラ トラ
俺は昼間っからまるっきし
だらしないし
ぐうの音すらもからっきし
出やしないし
こんな内容のない詩
投稿出来やしないし
ないし このまま全部なかった事にしてもいいし
…うん、それがよろし
って
無気力ムード漂った時に
なんか向こう側には
にわかなるスマイル
…ふむ
なるほど
どうしたら
いいのか
わからない
すべての英知をH2Oに
誰かが変えたらば
先ずは俺を潤してはくれまいか
溜め息するにも酸素ですらも
ろくに生まれて来やしないんだ
ABCを一息で言い切るのに
Hのとこで
止まっちまって仕方ありゃしないんだ
次の文字を思い出す時間ですらも
ロングロングに感じてしまうんだ
一本道な家の廊下ですらも
一人きりのつまらない人生ですらも
ロングロングに感じてしまうんだ
俺はちっぽけなんだよ
そんなことか まったく
ご存知ないわけがないね
俺は一人きりなんだよ
自分のことは とっくに
わかりきっているんだぜ
わかった風な
口きいてる
だけかも知れない