詩人:巳年生まれ | [投票][得票][編集] |
そっけないきみが好き
髪伸びてるきみが好き
毎日眠そなきみが好き
仕事帰りのきみが好き
全然話をしてはくれないし
全然話も聞いてくれない
家事は下手だし
煙草ふかして不健康だし
でもねえ そんなきみが好き
だからこそ好き
なんか睨んでるきみが好き
どうも笑わないきみが好き
ぼくを無視するきみが好き
泣いてるきみだけは好きになれなんだ
そばにいるのにどっか遠くて
遠くにいるのにどっかあったかくて
世知辛いけれど無二のオアシス
ううん、まだ視線合わせてくれなんだ
だがよい そんなきみが好き
然るべく好き
きみがいまなにを考えてんだか
きみがどう思ってるだかとか
そんなことどうにもわからなんだなあ
って言って触診したらば
きみの白い手がぼくにビンタだ
きみの長い足がぼくにハイキックだ
きみの運動神経の良さがわかった
怪我の功名なのかなあ
とりあえずひとまず
当たらずも遠からず
伝わらなくても構わない
きみが好き