たぶん夜だと思うんだけど、

できた靴擦れが、ちょっと痛い。

見えなかったものが、ずいぶん見えた。

目を細めると、キラキラと街が光った。

手に雪が、ふわっと触れて、
すぐ溶けた。

降ってなかったけど、

そうゆうことにしておいた。

呼吸するのを意識した。

ミントを噛んだみたいな、

スーッと冷たい空気。

ネオンライトにてらされてる。

はいたタバコの煙越しにみる、国道２４号線

昔よく行ったゲームセンターが潰れてる。

カップルが自転車で追い越していく。

フッと煙がとぎれて舞って、

遠く過ぎてくそれに、

なぜかしばらく見とれてた。

あれ？
どうしてそんなに不安がるの？

おかしな人だな。
きのう作ったマーガリンの出来に落ち込んで、
あしたのマーガリンの心配をするなんて。

それじゃぁ今日たべてるマーガリンは
ぜんぜんおいしくないでしょう？

今パンにぬったマーガリンはあしたのもので、
食べたら口に広がるのはきのうのマーガリン。


ほんとにおかしな人だな。

どんなに、心から、これ以上ないくらい

後悔しても、
反省しても、

全財産つぎ込んでも、
自分から辛いコトをはじめても、

神様を信じきったって、きのうはやり直せない。

ほら、戻ってこないんだから、
くよくよベッドで考える必要なんか、
合理的に考えて、ある？

あしたの、そんなぼんやりした
すごい先のことより

いまやることをぱっぱっとやりなよ。

なんとなく見えてる明日のかたちに、
とらわれすぎないように注意して、
それに近づく、今やれることをするんだ。

なんでもいいんだ。

おいしいマーガリンができるように
牛を撫でてあげるだけでもいいし、

おいしいパンを探しに散歩するだけでもいい。

このさきどうなるかとか、
その意味とかは、

しばらく置いときな。

期限をきめて、

あったかくなるまでは
この気持ちで、とりあえずいよう。

はく息が白くなるまでは、
とりあえず、この考えでいよう。

それくらいで、

全然いい。

勝手にみじめになって、
みている映画の、
最後に流れるきれいな曲にも気づかないよりは。


ほら、


きのう作ったマーガリンは、
きのうのうちに食べちゃえよ。


あしたのマーガリンの心配なんて、
やめちゃえ。

不安なんて、忙しくてしてるヒマないよ。

不安なんてありえない。





ほらほら、



今ある材料で、


とっとと今日の分つくっちゃえよ。

いつまで朝ごはんまたせる気？

陽炎踏む、
その思い乗せて。

重く耐え切れず潰れた。

あ〜あ。
起き上がっておいでよ。
僕が水汲んできてやるょ。
その水ね、
君の気持ちとあいまって、
綺麗なマーブル
切なそう。

それ全部汲んであげるょ。
手の平で、全部まざって
溶け込んで、

透明に色がついたら
僕が飲み干す。

全て。


僕の中で水と君とがまた溶けて、

今度は真っ白、
歩けそぅ。

マーブル色まで
我慢して。

溶けたら、ね？
ひとつの色になって。

それが君の答えだね。

ほらほら。

もうすぐ全部、

全部混ざるよ。

明日見ても、
もう　ない

今日見ても、
足跡しか無い。

昨日見ても、
見たかった事じゃ無い。

それは、道理。

ビルの上から降り注ぐ、スポットライトに照らされて、

今日見たって、
もぅ　ない。

これからずっと、

きっと　ない。


日曜日の早起きは
要らなくなったけど、






癖でセットした目覚まし鳴って。

原付きでは逃げれへんけどお前とやったら
うだうだ言いもってでも逃げれたかな？
朝一で電話くれて、
俺を元気づけに来てくれた事や、
俺の気持ちを汲んでくれた言葉や、
ブルハのラブレターや、
車飛ばしてきてくれた事や、煙草やら、スルメやら、きりないわぁ。
金無いお前が飯おごるやって。無理しよってからに。
わらけたケド、
わらかしてくれたんは、
知ってる。

おい色男!
ニヤニヤしやがって!
出来れば読むな!

まぁでも、
きっとお前らがいたからやなぁ。

んな、ゆわしてもらおか。




ありがとうな。
力もらったわ

物を整理してたら
手紙が出て来て、
それを読んでたらお前は
急に喋り出した。

そのぎこちなさが、
俺は嬉しくて、
読むのをやめた。

流したけど、
気付いてたわ。

明日の仕事そっちのけで
今日の仕事帰りのお前は
飯くてて何ゆってんのかわからんかったケド、　　　今から行くやって。

それは、
俺の自慢やなぁ。

いまさら、お前には何もゆわんけど
日本にはこれしか
その意味の言葉は無いし
ここはまぁ、
ホンマの事やからゆうわ。




















ありがとうやで。

俺はそいつらに声を大にして言いたいケド
照れ臭いから、
ここに書くわ。
俺がうずくまってる時、
お前は課題そっちのけで
俺の話しを受け止めてくれたやろ？
朝まで付き合ってくれた。
凄いょてゆぅてくれた。
あの時、
お前がいてよかった。

空いた穴を埋めるょ。

何日かたって、
俺が電話したらお前は
半分冗談で笑ってた。

俺は嬉しかった。
いつかお前が苦しむ時、
俺が力になってやる。　　お前の穴を、次は
俺が埋める。

飲もや、朝まで。
仕事なんかするか。

まだ大にしてゆってなかったな。

ありがとう。

まぁ、
俺もこんなんやから
別に
偉い事はゆわれへんけど
もぅ心の中では決まってるはず。
行き切れ。
めちゃめちゃ悩んで、
苦しめ。
はっはっは。
笑ろたる。
所詮生き死に関係無し。
灯る蝋燭のように、
蝋は熔けて。


いくら悩んでも、
その道は行きたく無くても、そらしゃーない。
感情が下した命令は、
誰も逆らえられないんだ。それだけは、
従え。
本能で、
そっちがいぃゆってんや。遠くなく、理解できる。
必ず。
いつかストンと落ちる事。　
プラプラと　　　　　　　まるで熟しかけた林檎。
苛々すんな。

旨そうな林檎やんけ。

そうかぁ、もう居ないんだね。
もっと
一緒にいられると思った。
何でやろうなぁ？
俺にも、
さあ？
わからん。
ホックやチェーンが無いんだ。
引っかからない。
これも持って行ってや。
引っかからない。
大事に思いすぎて
丸すぎる。

まいったな。

あんだけしんどい思いしたのに
そんな殺生ななぁ。
誕生日の計画してたのに
これじゃ出来ないなぁ。
おったらしたかな？
はは。
きっと
してないね。

俺は
目が悪いから
離れると
万事見えにくくなって
ええことしかでてこんけど
そら、悪いとこもあったでぇ
それでも、
ちょっと早すぎたよ。

その意味を探してしまう。
ひとつひとつに付いてしまう

自分に酔うてる？
そうじゃないやろ？
忘れへんけど思い出さへん。
寂しいわけないやん？
でも俺が寂しい顔すると
たぶん、
なあ？
辛いやろ？

おいおい。
そろそろまかせろよ
だいじなもんが出来てきたから
もっとくれ
だいじなもん。
大切にするわ。

そっか
もういないんだね。
ずっと
いるもんやとおもってた。

親友とか
わざわざ口にしなくても
もういいやろ？
不安やぃ？？
そんなばかな。

たとえば、
お前が誰の子で、
どうゆう生い立ちであったとしても
もう、
笑い飛ばしても
ええ年やろ？
繊細やな。
そらもう、
繊細やわ。
パソコンとちゃうけど
容量がいっぱいなんやな。
強いんか、「見せない」んか。
なんでそれに、
誰もきずかへんのかなぁ？
せやけどお前は前者のようや。






自分ではそうおもわんやろ？
そんな人間、
ちゃうおもてるやろ？






自分では、わからんもんやて〜。

まるで夜と土。色々に踏まれて
それに耐え
それでもいるのは暗い夜。

でもな、もう五時。
そろそろ夜でも明かそうや。
踏まれて硬くもなったやろ。
あまったれんなよ
俺から見ればもうお前さん、
もう
明けてまっせ。


意識して。
硬くなったことを。もう明るいことを。
死ぬとかそんなん、いつまで続けるねん？
一生続けるんか？
助けたるやん友。
俺はお前の味方。

心配事？
一切関係なし！
お前に一番教えてもらった
大事な事。
色々考えさせられた。
せやから俺も教えたる。
うそちゃうから
よう聞けよ。


おい親友！！





もう
朝やで。