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右色の部屋  〜 投稿順表示 〜


[114] 悲んだ詩人:ホットミルクティー
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悲しくなったら泣けばいい

涙が出なければ書けばいい

「悲しい」って言葉を色んな言葉で書けばいい

いつか

その言葉を読んでくれた人間が代わりに泣いてくれるから

涙が出ないのなら

「悲しい」を書けばいい

自分の中から無くなるまで

「悲しい」を書けばいい

2009/06/17 (Wed)

[115] 恋愛の鋳型:ダジュール
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ほんの何百年か前に

誰かと誰かが付き合い始めて

仕合せになった


そして


何百年後の僕たちも

誰かと誰かと同じように付き合った


本当はあったのかもしれない

「好き」という言葉が形作る別の関係を

僕たちは想像することが出来なくて


僕たちは誰かと誰かのように付き合い始めた

けれど

誰かと誰かのように仕合せにはなれなかった



恋愛の鋳型に流し込んだ僕たちの愛は

何かの形を成す前に

冷えて固まった

2009/06/29 (Mon)

[116] 近距離射手:弓近 信一
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僕の言葉は

射程距離がとても短い




「こんな風に思われたい」と

余分な言葉を付け足して

「そんな風に思われたくない」と

必要な言葉が足りなくて



僕の言葉には「僕」が居ない

だから、僕の声は届いても

僕の言葉は届かない



それでも

僕の瞳が見える距離まで近づいてさえくれれば

声を出さなくとも

僕の言葉は届くと信じている



僕はどこかの時点でこんな僕を好きになった

嘘つきで

臆病で

凡人な僕を好きになった

だから、今しばらく、僕は変わらない



僕の言葉の射程距離は

とても短い

だから

近づいて欲しい

そうすればきっと

届くから

2009/06/29 (Mon)

[117] それだけの違い:エル(楽園
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分かり易いだけの無意味

それが君たちの言葉で


意味があるだけの蛇足

それが僕の言葉

2009/07/04 (Sat)

[118] 尻尾と理由:デールテール
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何もでもある部屋で何もしない


理由はどこにあるのだろうか


探す前から諦めたのは何日前だったか


日常は炯々と灯り


季節は流転する


そうして取り残されたのは誰であったか


思い出したのは何色の空だったのか


ここにある物は一体なんの為に作られたのか


答えはいくつだって転がっている


ただ


理由だけが


見つからない


2009/07/10 (Fri)

[119] 旅を続ける人:アーミン
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毎日、変りたいと思う

変化しないのは日常ではなくて

己自身だということは分かっているから


どう変りたいのか

そんな詰まらない理由で立ち止まっていた事もあった

ゴールを決めることは大事だけど

だからといって

それは

スタートをしない言い訳には、ならない


時間というヤツはいつだって前にしか進まないから

進んだり、戻ったりしながら

変り続けるというのは

とてもとても不安ことだけれども


不安の中に身を置く者に

退屈は訪れない



2009/09/15 (Tue)

[120] 詩人の部屋の詩人:みぎいろ
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詩の感想を

詩でする

だから

詩人が集まれば

たくさんの詩が生まれる

2009/09/15 (Tue)

[121] その木:モチベーション
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キッカケの果実は

ヤル木にしか成らない

2009/09/27 (Sun)

[122] 夕暮れの町角で:ミタマ
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疑問を投げかける

夕暮れの赤い光に照らされて

長く 薄い 僕の影へ


他人を満載した電車の影が

薄い緑色のフェンス越しに伸びてきて

瞬間、僕の影と重なる


ガタン、ガタン、ガタン・・・


電車が僕の横を通り過ぎる

その刹那

影に投げかけた疑問は

確かに

「その場所」へと届いていた


僕は立ち止まり

「嬉しい」と「寂しい」で作られた涙を

決して流すまいと

赤い空を仰いだ

2009/10/15 (Thu)

[123] 前置きのある詩:物部(もののべ
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あー、うん。

そうだね。

僕だってホントは言いたか無いんだ。

だけど「言いたくないことでも」

「言うべきこと」なら言うさ。

それこそが人間関係ってもんだからね。



君は言ったね。

「お互いを高め合う関係、それが理想だ」と。

それも答えとして間違っちゃあいないさ。

ただ、足りないだけでさ。

全体が足りないか、部分が欠けているかは知らないけど、ね。


「知り合いは、あくまで知り合いだよ」

君は、もっと昔の人に敬意を払うべきなのかもしれないね。

僕らは、互いに気付き合い、知ることは出来るのだけど。

それだけだよ。

「高める」のは、自分だけでやらなくちゃいけない。

うん。

前置きが長くなったけど。

建前や前置きは言葉の個性だから仕方ない。

アメ玉を包むオブラートみたいなものさ。

言いたくないことも、

言うべきことも、とてもシンプルなんだ。

それこそ、アメ玉のようにね。





2009/10/17 (Sat)
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