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[112767] 鏡の前で:鎌首 ミコト
何時間かずっと
鏡の前に立っていた
鏡に映る
知らない誰か
どうしても思い出せなくて
ダレダロウ
ダレダッタロウ
とてもよく知っていて
とてもよく嫌っていて
それでも
ずっと長い間一緒にいた
そんな気がする
ダレダロウ
ダレダッタロウ
だんだんと
鏡に映る誰から表情が消えていき
口元には
とても嫌な笑みが滲んでくる
取り返しのつかなくなる
その前に
思い出さなくてはいけない
2007/10/19 (Fri)
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