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右色の部屋


[109] 世界の中の一人の詩人:エル
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「宇宙」という言葉をね

「宇宙」という言葉だけで終わらせる程

悲しいことも無いんじゃないかって思う


一つの言葉でどれだけ思い出が出来るかってのが

大事なワケですよ


売ったり、買ったりね

そんな言葉もあるけれども


急ぐ必要も

溜め込む必要も無い、と


いや、だってね

意味が通じないのは確かに困るけど

だからといって

その辺りの言葉をナァナァで使う必要は無いワケで

言葉なんてものは

自分で作るべきものなのさ


そうだなぁ

「リンゴ」って絵を描くと

みんな違う絵になるみたいに

言葉だって同じさ


世の中には自分の作った言葉が

あまりにも不細工で

意味が分からないようなものだから


その辺りの言葉を適当にコピペして済ましてしまう

とどのつまり僕のような人間もいるけれど


自分の気持ちってのは

やっぱ自分の作った言葉で表現しなきゃあいけない


僕はリアニストだから

この世界が全部、なんて言わないけど

この世界のだいたいは

みんなが自分の作った言葉で生きていける世界だと

僕は信じているし

だから

僕は

世の中に詩人じゃない人間なんて一人もいない



信じている

2009/05/15 (Fri)

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