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右色の部屋


[122] 夕暮れの町角で:ミタマ
詩人:右色 [投票][編集]

疑問を投げかける

夕暮れの赤い光に照らされて

長く 薄い 僕の影へ


他人を満載した電車の影が

薄い緑色のフェンス越しに伸びてきて

瞬間、僕の影と重なる


ガタン、ガタン、ガタン・・・


電車が僕の横を通り過ぎる

その刹那

影に投げかけた疑問は

確かに

「その場所」へと届いていた


僕は立ち止まり

「嬉しい」と「寂しい」で作られた涙を

決して流すまいと

赤い空を仰いだ

2009/10/15 (Thu)

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