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右色の部屋


[131] 青空の迷子:カスミノ
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11月の終わり
季節はずれの陽気

抜けるように蒼い空は
地上のありとあらゆるものを受け入れるかのように
どこまでも青々と果てなく広がっていた

だから僕は尋ねてみた
こんな日だから僕は尋ねてみたくなった

やああって
僕は僕の知らない何かを
中空へと放ち
応えを待った
ただ待った

雲一つ流れることもないまま
空は赤くなり黒くなった


何かに絶望したのか
それとも感動したのか
不意に泣きたくなった

僕が泣き出す寸前

「探したよ」

僕の知っている誰かが駆けつけていて

僕は
待っていたよ
なんて科白を口にした

どうやら
僕は嬉しいらしい

口元が緩んで仕方がない

2010/11/24 (Wed)

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