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右色の部屋


[64] 鏡の前で:鎌首 ミコト
詩人:右色 [投票][編集]

何時間かずっと
鏡の前に立っていた

鏡に映る
知らない誰か
どうしても思い出せなくて

ダレダロウ
ダレダッタロウ

とてもよく知っていて
とてもよく嫌っていて

それでも
ずっと長い間一緒にいた
そんな気がする

ダレダロウ
ダレダッタロウ

だんだんと
鏡に映る誰から表情が消えていき
口元には
とても嫌な笑みが滲んでくる

取り返しのつかなくなる
その前に

思い出さなくてはいけない

2007/10/19 (Fri)

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