風鈴の音が鳴り響く 文字、消えちゃったね。 急にそんなことを言うものだから 書かれていた言葉を思い出していた 永遠の幸せを 僕ら あの時、ものの五分で 書き上げてみせた 今ではその 永遠を 造り上げるのに 一生を掛けようとしている それでも掴めるか解らない 不確かなものを求めている 風鈴の音が鳴り響く それだけは 今も変わらない
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