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矢野元晴。の部屋


[72] 心の声
詩人:矢野元晴。 [投票][得票][編集]




いつもどおりの定型文で返信
それに答えるあなたの文字が
5年前の冬を甦らせる

メールより電話が好きなあなた
話し方も、笑い方もあの人と重なる
昔の話で盛り上がり、互いのキズをなめあった

過去を引きずるあなたで
過去を答え合わせするように

取り戻せないと知りながら
あなたに溺れる

ある日の夜、あなたの声は病んでいた
理由は聞かない今更

思い出を少しずつ上書きして
眠れない夜は薬に頼る日々

いつか、いつか本当の笑顔で
笑い会えるよに

星の見えない夜は
傍にいて欲しい
愛してるなんていらない
少しずつでいいよ
同じ温度になったら前に進めるから

2017/03/01 (Wed)

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